Saint Louis

とりあえず、ナントでの木の実拾いに辟易したので、ひさびさにアナ=デ=メンドーサの船をスクーナーに変えて、すいすい仕様にしてみる。今まで、容量重視できていたのでとろとろと進んでいたから、ひさびさに快適快適である。
以前にリスボンで請けっぱなしになっていた冒険者エスト「聖人になった王」*1をやるかなあ、とマルセイユを目指す。途中のマラガで牛を買い入れたりしながらの旅なので、すいすいとは言いながら寄り道が多い。何しろ、ファマガスタで子牛肉のグリルライムぞえ量産計画を実行しようというのだから、しかたがない。一応、この夏休みは割合と時間もあるので、冒険者エストの中身をこまごま触れながらいってみたい。ということで、以下ネタばれ。

マルセイユ海岸教会の司祭 聖王ルイ9世
それはルイ9世のことですね。死後、聖人に列せられたので聖王と呼ばれます。十字軍の第7回と8回を指揮しましたが、失敗しました。
欧州においては非常に英明の誉れ高い王だったと聞いております。この街の学者なら、もっと詳しいかと思います。

ということで、聖王ルイ9世。たぶん、高校レベルの世界史で覚えるカペー朝のフランス王というと、

  1. ユーグ=カペー Hugues Capet 創始者
  2. フィリップ2世 Philippe II Auguste 第3回十字軍に参加、フランス王権拡大
  3. ルイ9世 Saint Louis IX 第7・8回十字軍を指揮
  4. フィリップ4世 Philippe IV le Bel フランス王権拡大、アナーニーの屈辱→教皇のバビロン捕囚

このあたりが覚えるところだと思うのだけれども、ジャン・ド・ジョアンヴィル卿による『聖王ルイ伝』として伝記もしっかり残っていて実のところ割とフランスでは親しまれている王様らしい。セントルイスとかも、ルイ9世の名前からとられているのだろうし。
実際には幼少時に即位をして、国内で諸侯反乱が勃発したりと波乱の人生の王様ではあるようだけれども、司祭の語るように英明な王として知られている。ただ、兄弟の影響も受けやすくて、十字軍遠征を聖地から遠く離れたチュニスにもっていってしまったのは、弟のシチリア王カルロ(アンジュー伯シャルル)の示唆によるものらしい。シチリアの安全のためには、それはチュニス攻撃は有効だろうし。

マルセイユの学者 ルイ9世の最期
ルイ9世は信仰心があつく、内政・外交共に平和的な手法をとり、国内外から高い評価と信頼を得ていました。
国内はもとより諸国の調停役を引き受けることも多かったといいます。第8回十字軍に従軍中、チュニスで病没したのだそうです。

学者の言葉にもある通り、「ヨーロッパの調停者」として知られている。ただし、調停した後にも争いは続くことは多かった。神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世とローマ教皇の争いだとか、イングランド王ヘンリ3世とレスター伯シモン・ド・モンフォール率いる諸侯たちとの争い(第2次バロン戦争)なんかを調停している。
学者の言う通りに、チュニス門外に出ると聖王の鎧発見である。
着てみると、割合にさまにはなるなあ、とは思うものの、別段防御スキルも持っていない身としては、うーむ、どうしたものかなあ、ととりあえず銀行の貸金庫に放り込む。

*1:リスボン冒険者エスト ☆×4 探索R2 財宝鑑定R4 開錠R2 報酬:53,000D+聖王の鎧