南・東アフリカへ 後編
白鯨を求めて
早朝に眠れずにログインすると、モザンビークにいたPKさんもおらず、もう人がわずかな感じでいっぱい。とりあえず、モザンビークからぐるりとマダガスカル島を周りこんで、タマタブを目指す。
タマタブでは珍しく、「今、繊維が売り時だよ」というメッセージが交易所店主から出るが、繊維品目の一つである毛皮が200%超という数字になっていたのを表すらしく、要するに暴落に対して暴騰は「売り時」と言われるらしい。
そのまま、ソファラを避けてケープに戻ると、ちょうどダイヤモンドが100%台に落ち着いてきていたため、午前5時とか6時という時間帯にも関わらず、ケープやカリビブはそこそこの賑わいを示していた。主にイングランド人だけれども、それ以外の国籍の人もちらほらと。ツアーだろうか。
そんなときに、フェデリコも少しはダイヤを買ってはみるものの、基本的にはケープのクエスト「白鯨」*1をこなすことで頭はいっぱい。
ケープから、水と食料をいっぱいに詰め込んで、さらにケープの小麦を普段ならばウィスキーにするところを、すべてビールに変えて水対策は万全。そのまま目指すはアグラス海盆である。ひたすら観察スキルを駆使して、南東へ南東へと船を進めること二十分ほど、ようやく、「ここらしい」という地点に到達。
全部で32日間の航海を経て、白鯨を探す旅は終わった。